マウイ島 未成年者の飲酒に関する新しい条例
マウイ島では、1日から新しい条例が施行された。
もし敷地内で未成年者の飲酒が発覚した場合には、その不動産所有者が罰金刑となるというものだ。
マウイ島では高校生の飲酒率がハワイ州平均および全国平均よりも高く、地域社会として未成年者の飲酒を問題視しない傾向があるという。
米国疫病対策予防センター(CDC)が2019年に行った「青少年危険行動調査」によると、マウイ島の未成年者の15%がアルコールの大量摂取(未成年女子は4杯以上、未成年男子は5杯以上)をしたことがあると認めている。
ハワイ州平均は11%で、アメリカ全国平均は14%となっている。
マウイ島で青少年健全育成のコーディネーターをしているアンドレア・スノー氏は「マウイ島では未成年の飲酒が本当に多く、それが社会に受け入れられているのです」と述べている。
「家のパーティーで友人とともに未成年者が大量にアルコールを飲んで、車で帰る途中にひどい事故を起こしたり、性的暴行を受けたりするケースがあります。未成年者でも自宅で飲んでいるなら大丈夫とか、大人と一緒なら大丈夫と考える人々がいますが、それは間違っています」
マウイ島では、未成年者の飲酒の責任をその場所を提供した人に負わせる条例が2013年から施行されているが、刑法のためにほとんどの場合、飲酒が大きな事故につながった時にしか適用されない。
今回の新しい条例は犯罪ではなく軽微な違反として不動産所有者に責任を負わせるもので、警官がやってきて未成年者が飲酒していたら違反切符を切られ罰金の支払いをしなければならない。
罰金の金額は1度目は200ドル、2度目は500ドル、3度目は1,000ドルだ。
写真:Shutterstock
(日刊サン 2021.09.02)
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