ニセのワクチン接種カード提示で逮捕
ワクチン名のスペルミスで発覚
ダニエル・K・イノウエ空港でイリノイ州から来た24歳の女性がニセのワクチン接種カードを提示した疑いで逮捕され起訴されたとKHONが伝えている。
ハワイ州では到着時にワクチン接種カードもしくは陰性証明を提示しない場合には10日間の自己隔離を必須としているが、この女性はそれを免れるためにニセのワクチン接種カードを提出したとハワイ州司法局が発表している。
さらに、クロエ・ムロザック(24歳)は滞在先として申告したホテルについても虚偽の申告を行なったという。
8月3日、ムロザックが空港の担当者にワクチン接種カードを提示した際に担当者はカードが偽造されている可能性があると当局へ報告した。
提示されたカードには、モデルナ社製ワクチンを接種したことが記載されていたが、本来なら「Moderna」であるスペルが「Maderna」であったために担当者が疑念を抱いたという。
その時ムロザックは自己隔離の場所として宿泊先予定のホテルを申告して空港を離れている。
そしてムロザックが提出したニセのワクチン接種カードについての捜査が当局によって開始された。
ムロザックの接種カードによるとワクチン接種を受けた場所をデラウェア州としているため司法局はデラウェア州当局に確認を取ったところ、名前と生年月日から彼女がワクチン接種を受けたという記録を確認できなかった。
司法局がムロザックが宿泊しているはずのホテルに連絡をしたが彼女は予約をしておらず、申告していた帰りのアメリカン航空の予約も確認できなかった。
捜査官はムロザックのフェイスブックアカウントから彼女が左尻に刺青があることを見つけており、またアメリカン航空ではなく格安のサウスウェスト航空で帰るのではないかと推測してサウスウェスト航空のカウンターを見張っていたところ、8月28日に空港のサウスウェスト航空のカウンターに本土へ帰ろうとしていた左尻の刺青のある女性が現れたため逮捕したという。
空港で逮捕されたムロザックはクイーンズ・メディカル・センターでコロナ検査を受けた後、現在ホノルル警察に拘留されている。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.09.01)
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