ワクチン接種カードか陰性証明が必須 9月13日からセイフ・アクセス・プログラム開始
ワクチン接種カードか陰性証明が必須 9月13日からセイフ・アクセス・プログラム開始
リック・ブランジャルディ市長は、30日会見を行い、オアフ島内での新型コロナウィルス感染抑制を目的として9月13日から新しくセイフ・アクセス・プログラムを開始すると発表した。
この新しいプログラムでは、レストランやバー、屋内スポーツジム、その他の屋内施設に入店するために、ワクチン接種カードもしくは48時間以内に発行された陰性証明を提示する必要がある。
このプログラムはその効果を検証するためのデータ収集のために9月13日から60日間施行されることになるという。
ブランジャルディ市長は「コミュニティーを感染から守るためには、感染が広がっている場所でデルタ変異株と戦う必要があります。このプログラムはコミュニティーを守るためのものです。人々が出かけたいと思っている場所で人々を守るために今できる最良の方策です」と述べている。
また、ホノルル市はレストランやバーなどでの店内でのアルコールの提供を午後10時までに短縮することを決めた。
この措置は飲酒運転による深夜の事故の可能性を減少させ、医療施設の負担を少しでも軽くするためのものだという。
ワクチン接種完了証明として認められるものは、接種を受けたときに渡されているワクチン接種カード本体のほか、その紙コピー、写真またはデジタルコピー、もしくはワクチン接種完了を証明するスマホのアプリで受け取ったQRコード(ハワイ州が承認しているもの)とされている。
このセイフ・アクセス・プログラムの対象となる場所は、レストラン、バー、屋内エンターテイメント施設(ボーリング場、映画館、美術館、水族館など)、屋内スポーツ施設(ジム、ヨガ、ダンス、ボクシングなど)だ。
スーパーマーケットやファーマーズ・マーケットは対象施設ではなく、12歳未満の子供は対象者から除外されている。
また、対象施設であっても15分以内は入店が許可されているため、レストランでテイクアウトを受け取ることは可能だ。
市長はもしプログラムが60日後に終了しても感染が収まらない場合には、ワクチンを必須とすることになるだろうと述べているが、ロックダウンには反対の姿勢を示している。
この発表を受けて、ハワイ・レストラン協会の代表であるグレッグ・メイプルス氏は、昨年以来経済的に苦しんでいるレストラン業界を救うために、レストランにいくことをやめないで欲しいと訴えている。
「馴染みのレストランで食事をすることをやめないでください。もしワクチン接種を受けていないのであれば、接種を受けるか、テイクアウトを利用してください」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.31)
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