27日(土)、チャイナタウン周辺の落書きを消すために、300人以上のボランティアがペンキ塗りや清掃作業を行なったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
これは「ハワイ中国商工会議所」主催の「チャイナタウン・クリーンアップ」運動で、昨年に続いて2度目の開催となる。
チャイナタウンでの犯罪を減少させ、より安全な場所として観光客や住民を呼び寄せようとする運動の一環でもある。
昨年には、郵便ボックスやパーキングメーターなども塗装され、見栄えがよくなった。
今年は、商工会から約200人とホノルル市職員約100人が参加し、路上のゴミを拾い、周辺ビルの壁や橋を塗装した。
商工会のユー・シン・チン氏によると、今年は、活動内容を前もって周辺の商店主に通知したため、より多くの参加があったという。
リック・ブランジャルディ市長、ホノルル検察官のスティーブ・アルム氏、警察署長のジョー・ローガン氏、連邦検察のクレア・E・コナーズ氏もボランティアとして参加した。
オアフ島では、チャイナタウン周辺を中心に、関連各署が連携して、悪いものを取り除き良いものを育てるという趣旨の「除草と種まき(Weed and Seed)」プログラムが行われている。
犯罪や不法薬物を撲滅し、社会的また経済的に地域を再生させるための活動で、チャイナタウンやカリヒ・パラマ周辺における犯罪や逮捕は、昨年から60%も低下している。
アルム検察官によると、周辺にいた路上生活者120人が逮捕され、現在施設で治療を受け、生活しているという。
「路上生活者のほとんどが、精神疾患や、薬物、アルコールの問題を抱えており、彼らを逮捕すると同時に支援もしている」
ホノルル警察署の発表によると、周辺の暴力犯罪および建物器物破損は、2017年と2018年には年間1,000件以上にのぼったが、2019年には952件、2020年には760件と減少してきている。
ボランティア活動に参加したウェスリー・フォンさんは、「チャイナタウンを安全なところにして、観光客や住民の皆さんに遊びにきてもらいたいのです」と話した。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.29)