ハワイ・カイのペペエケオ・プレイスに長期間放置された無人の家があり、周囲の人々にとっては非常に迷惑なものだった。

この家には長期間誰も住んでおらず荒れ放題の状態だったが、ホームレスの人々が無断で入り込んで生活を始めてゴミが捨てられたままの状態となり、昨年には3カ月間に3度の火事が発生して、近隣の人々は消火活動用に庭用ホースを常に準備していたほどだったという。

隣に住むスティーブ・マラッタさんは「最初は1人のホームレスが庭にテントを張って住んでいたのですが、他のホームレスの人々が集まり出して、ホームレスの集会場のようになってしまったのです。たくさんのゴミの不法投棄もありました」と述べている。

この地区選出の市会議員であるトミー・ウォーター氏のところへもこの住宅について苦情が寄せられたため、ウォーター議員がホノルル市衛生局に連絡をして市職員が住宅の状況について検査を行っている。

マラッタさんはこの状況に終止符を打とうと、家の所有者に対して法的措置を講じた。

所有者に対してこの家を解体するように訴訟を起こしたのだ。

その結果、解体業者によって解体作業が今週行われているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

しかし、住宅の解体が始まると周囲に悪臭が立ち上っているという。

マラッタさんは「ものすごい悪臭で目が痛くなるほどです。ゴミ集積場そのもののようです。まるで動物かネズミの屍体が腐っているような感じがします。それでもやっと解体されて、本当にほっとしています」と述べている。

所有者は土地を手放すつもりはなく、新しい家を立て直すまで土地は空き地の状態となるという。