「ハワイ・パシフィック・ヘルス」(HPH)によるナース・エイド研修プログラムが、10月からスタートする秋クラスの参加者を募集中であるとKHON2が伝えている。
HPHは、ユニークな研修プログラムを設けることで、州内で高まる医療従事者の需要に積極的に取り組んできた。熟練した医療従事者の育成に力を注ぐ同組織の姿勢は、新型コロナの大流行時にその必要性が高まったことで浮き彫りになった。
ハワイの病院、診療所、その他の医療機関では、訓練を受けた医療従事者の不足が深刻化しており、募集職種と有資格者の間の格差が拡大している。パンデミックが発生する以前から、HPHはこの課題を認識しており、地域のパートナーと協力して革新的な人材育成プログラムを開発した。これらのプログラムは、有能な医療従事者の需要を満たしながら、高校生、大学生、大学院生をシームレスに労働力に統合することを目的としている。
そのひとつが、ナース・エイド研修プログラムだ。ナース・エイドとは看護補助者のことで、このプログラムは病院環境における看護補助者のギャップを埋めるために考案された。長期介護や在宅医療を主な対象とする既存の訓練プログラムとは異なり、病院環境での実践的な臨床経験を重視している。受講者はHPH施設の臨床スタッフによる専門的な指導を受け、病院内でナース・エイドとして活躍するために必要なスキルを身につけることができる。
このプログラムの受講資格は高校卒業で、8週間にわたって総合的なトレーニングを受けることができる。夕方から夜にかけて行われるため、昼間に予定がある人でも受講が可能だ。関係者は、このプログラムはナース・エイドを目指す人だけでなく、看護を含む幅広い臨床キャリアを目指す人にとっても価値があると強調している。
プログラムを修了したブラッド・セリカワ氏は現在、「ストラウブ・メディカル・センター」の神経進行ケア病棟でフルタイムとして働いている。彼の軌跡は、ナース・エイドの役割にとどまらず、ヘルスケア・キャリアのための準備としてこのプログラムが有効であることを表している。
このプログラムは、医療センターのニーズに合わせて、年間を通して複数回実施されている。現在、10月から始まる秋のコースの参加者を募集中だ。応募締め切りは9月8日(金)。
参加申し込みは、下記ページにて「Nurse Aide Training Opportunity」で検索を。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.25)