ハワイ島ノースコナにあるハワイ・コミュニティ・カレッジ(HCC)パラマヌイ校のメインエントランスに向かう学生や教職員は、見慣れない通りの名前を目にして、二度見するかもしれない。
KHON2が伝えるところによると、2015年にオープンしたHCCパラマヌイ校では、このほど、メインエントランスに向かう道路の名前を「ロックニー・フレイタス・ウェイ」(Rockne Freitas Way)に変更した。故ロックニー・フレイタス氏は、存命中にHCCの理事長を務め、新キャンパスの開発に貢献した人物だ。
17日(木)に行われたハワイ大学(UH)理事会にて、この道路の名称変更が決定された。フレイタス氏の息子であるマカイ氏とマコア氏は、この決定を支持し、感謝の意を表すために会議に出席した。
マカイ・フレイタス氏は、「父は教育を信じていた。教育こそが前に進む道であると。だから、ロックン・フレイタス・ウェイという象徴は、私たちにとってとても響くものだ」と述べた。
オールプロNFLラインマンとして11年のキャリアを積んだフレイタス氏は、UHで23年にわたり多くの管理職を務めた。また、UHによると、同氏は「ネイティブ・ハワイアンの地位向上のパイオニア」でもあり、UHを州および全米における先住民に奉仕する高等教育機関の模範とすることを目的とした「ハワイ・パパ・オ・ケ・アオ」設立のリーダーとしても知られている。
HCCの臨時理事長であるスーザン・カザマ氏は、理事会への供述の中で、「HCC在学中、彼はウエスト・ハワイの若者を支援する方法についてビジョンを持ち、パラマヌイのキャンパスを実現するためにコミュニティを鼓舞した。彼の遺産は、ハワイ先住民や他の十分な教育機会に恵まれなかった人々を強く擁護し、前進させたことだ。大学に与えた影響は常に感じられるだろう。ロックニー・フレイタスの名前をエントランスに掲げることは、彼の遺産を保存するのに適切な栄誉である」と付け加えた。
なお、学期後半には、HCCによって、道路名称変更の記念イベントが開催される予定だ。
HCCパラマヌイ校のディレクターであるレイネット・“カレイ“・ハレアマウ・カム氏は、数年前から同校に勤務しており、フレイタス氏の努力のおかげで学校が生まれ変わるのを目の当たりにしてきた。同氏は、フレイタス氏のリーダーシップとコミュニティをあきらめない粘り強さに感謝し、「彼のビジョンを引き継ぎ、彼の遺産を守るのは私たちだ」と語った。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.22)