オアフ島での集団感染報告
ハワイ州衛生局では、今週新型コロナウィルスの集団感染についての報告書を発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ州では7月からデルタ変異株による感染が拡大しており、人々が集まることによってさらにその脅威が増しているため何らかの対応が必要だとしている。
7月には、オアフ島のバーで開催されたコンサートを原因とする集団感染(クラスター)が発生しており、23名の感染が確認されている。
演奏したバンドの1人が体調が悪かったのにもかかわらず演奏を行って他のメンバーとマイクや楽器を共有したために、それが原因となって感染が広がったと見られている。
他のバンドメンバー、バーの従業員、コンサートの参加者合わせて16名についてその後の検査で陽性反応が出ており、さらにその家族に感染が広がり6名が二次感染した。
多くの参加者はマスク着用をせずに、社会的距離をとっていなかったという。
17名の一次感染者のうち4名はワクチン接種を受けていたが、二次感染者の6名はワクチン接種を受けていなかった。
この集団感染はさらに別の職場と別のコンサートにおける三次感染を引き起こしたとみられている。
また、7月にはオアフ島で屋内での結婚披露宴パーティーが原因とみられる17名の集団感染が起こっている。
28名が出席したパーティーでは12名が感染しており、そのうち4名はワクチン接種を完了していた。
さらに出席者の家族にも感染が広がり、5名が二次感染したという。
17名の感染者のうちほとんどは軽度もしくは中度の症状だったが、2名は重症で入院することになり、そのうちワクチン接種を受けていなかった1名は死亡している。
披露宴パーティーの出席者の中で、1組の夫婦は具合が優れなかったにもかかわらずパーティーの前に行われたウェディングリハーサルにも出席しており花嫁と花婿に感染させた。
全員が親しい友人や家族だということで油断をして、出席者はマスクをほとんど着用しておらず、社会的距離もとっていなかったという。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.20)
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