刑務所内での新型コロナウィルス感染拡大に伴い、8月19日に24名の受刑者が釈放される予定だとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

公衆衛生局によると、8月に入り215名の受刑者と34名の刑務官から新型コロナウィルス感染テストで陽性反応が出ており、これ以上の感染拡大を防ぐために裁判所が釈放を命令していた。

今回釈放される受刑者は、軽微な犯罪というカテゴリーで逮捕された人々で、かつ感染テストで陰性反応が確認された人々である。

5月にも新型コロナウィルス感染抑止の目的から受刑者が釈放されているが、およそ80％が軽微な違反で再逮捕されている一方、一部は重大犯罪を犯して再逮捕されたものもいる。

現在全ての受刑者に対して感染テストが行なわれていないが、今後数日間で残りの受刑者に対して感染テストを行なう予定である。

これにより陰性反応が確認され、軽微な犯罪というカテゴリーに入る受刑者が今後さらに釈放される可能性もある。

ハワイ州高等裁判所は、軽微ではない犯罪カテゴリーに入る受刑者についても釈放するかどうか裁判官に判断するよう命令を出している。

検察庁は8月17日に高等裁判所に対して、受刑者の早期釈放という今回の命令に反対意見を提出している。

16ページにわたる意見書には、前回の早期釈放ですぐに再逮捕された元受刑者の多さから、釈放に意味がないことは十分に証明されているとして、重大犯罪を起こす可能性を否定できないとしている。