ホノルル動物園で愛されていたアミメキリンの「スクワート」が、加齢に伴う健康状態の悪化により永眠したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
動物園関係者によると、先週、24歳の誕生日を目前にして静かに息を引き取ったという。
スクワートは1999年9月17日に生まれ、母親のヤスミンと父親のハシムによってホノルル動物園で育てられた。身長19フィート(約5.8メートル)、体重2000ポンド(約907キロ)で、住居である展示エリア「アフリカン・サバンナ」を歩く姿がよく見られていた。その人気ぶりから、2020年には住民によるオンライン選挙でホノルル動物園の初代園長に選ばれたほどだ。
ホノルル動物園のリンダ・サントス園長はニュースリリースで、「私たちはみな、ホノルル動物園でスクワートを育て、世話し、一緒に働く機会に恵まれたことをとても幸運に思っている。彼は愛らしく、優しく、好奇心旺盛で、とても社交的なキリンで、特別な魅力があり、スタッフや来園者全員に可愛がられていた」と述べた。
また、サントス氏は、スクワートは大きなキアヴェの木の下のお気に入りの場所から訪問者を眺めるのをいつも楽しんでおり、飼育員との定期的なフットワークといったアニマルケアにも進んで参加していたと付け加えた。
今年5月上旬、スクワートは蹄と四肢の治療を受け、関節炎や老齢のキリンによく見られるその他の問題に対処するために幹細胞治療を受けていた。
同園によると、スクワートの好きな花はピンクで、彼の栄誉を称え、キリンの展示場の近くに特別にピンクのハイビスカスが植えられる予定だという。なお、「アフリカン・サバンナ」には、残り2頭のキリンのニーリックスとサンディ、そしてスクワートの生涯の相棒であるシマウマのミスターZが残っている。
同園職員によると、キリンの平均寿命は野生で約20年、飼育下では25年生きる可能性があるという。キリンは国際自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、野生では約8500頭が生息している。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.18)