昨年、夫とボストンにあるイタリア食品店「イータリー」に出かけた際に負傷をした女性が、「生ハムのかけら」について責めているとAP通信が伝えている。
11日(金)にボストンのサフォーク高等裁判所に提出された訴訟によると、アリス・コーエンさんは昨年10月7日、同店内で客に試食のサンプルを配るコーナーに向かっていたところ、プロシュートのかけらで足をすべらせて転倒したという。アリスさんはこのとき左足首を骨折する怪我を負った。
訴訟では、「アリス・コーエンは身体に傷害を負い、生活の楽しみを失い、痛みと苦痛を受け、治療と診察のために必要な医療費がかかった」と主張。裁判書類によれば、通院と理学療法を含む彼女の医療費は7500ドル以上にのぼるという。
ニューハンプシャー州ギルフォード在住のアリスさんと夫のロナルドさんは、陪審裁判と少なくとも5万ドルの損害賠償を求めている。夫妻は床を適切に清掃しなかったイータリーに過失があったと主張しており、損害賠償のほかに慰謝料も請求している。
同店には、「床の表面に危険がないことを保証する義務、施設を合理的に安全な状態に維持するために通常の注意を払う義務、およびそのような危険な状態を警告する義務があった」としている。
「イータリー」はグルメ・イタリアン・レストランおよび食品市場で、米国内に8店舗、海外に8店舗を展開している。なお、プロシュートはイタリア発祥の薄切り生ハムの一種だ。
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写真:Shutterstock
(日刊サン 2023.8.16)