イザベラ・カルアちゃんの遺産と残された4人の兄弟に代わり、ホノルルの3つの法律事務所が、養父母、州、州福祉局(DHS)、カトリック・チャリティ・ハワイ(CCH)を訴えているとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
イザベラちゃんの養父母であったカルア夫妻は、2021年11月、イザベラちゃんの死に関する第2級殺人、虐待、起訴妨害、継続的なサポートの欠如、未成年の福祉を危険にさらした罪、イザベラちゃんの姉に対する虐待の罪で起訴された。
カルア夫妻に対して起こされた刑事事件では触れられていない訴状の申し立てのひとつは、2019年11月8日付けの医療記録で明らかになった、イザベラちゃんとイザベラちゃんの姉(当時12歳)の両方に対する性的虐待の可能性である。訴状には、性的虐待の責任は誰にあるのかは書かれていない。
警察によると、イザベラちゃん(出生名アリエル・セラーズ)は、2021年9月13日に自宅で就寝中に突然いなくなったとしてカルア夫妻により失踪届が提出された。地元コミュニティを巻き込んで大規模な捜索が展開されたが、実際には殴られ、飢えさせられ、口と鼻にテープを巻かれた状態で犬の檻に入れられ、2021年8月12日頃に死亡していたことが後に判明した。
DHSは2008年に生まれたイザベラちゃんの兄姉の1人をまずカルア家に里子に出し、その後2019年にイザベラと姉を里子に出した。
訴状では、イザベラちゃんの死の前に、兄姉が極度の恐怖と怯え、痛み、苦しみ、苦悩、差し迫った死への恐怖、不安、精神的苦痛、意識的な痛みと苦しみを経験したとして、補償的損害賠償を求めている。イザベラちゃんに起こったことの多くは、DHSの監督下で起こったことであり、一般には公開されていなかった。
この訴訟では、州、DHS、CCHが、実の両親が子どもたちの面倒を見ることができず、代わりにレフア・カルアとアイザック・ソニー・カルア3世に子どもたちを預けたため、子どもたちの安全を守れなかったとして、過失と違法行為を主張している。レフア・カルアには薬物と犯罪歴があり、アイザック・カルアにはテロ脅迫と暴行の犯罪歴があった。
また、訴状によると、イザベラちゃんの虐待に関する目撃証言や不審点が報告されていたにもかかわらず、DHSとCCHは何もしなかったと主張している。DHSは、ソーシャルワーカーが次回の家庭訪問でフォローアップを行うとしていたが、その代わりに2020年2月25日、家庭裁判所判事にイザベラちゃんとその兄姉2人の実親の権利を終了させ、カルア夫妻による養子縁組を勧めた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.16)