ハワイの公立学校ではバスの運転手不足が深刻化しているが、運転手の大量離職の最も多い理由は、実は生徒の素行にあるようだとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
州教育局(DOE)のランディ・タナカ副教育長は、「生徒がバスの中で喧嘩をしたり、爆竹を投げることもある。後部座席から飛び降りる者もいる」と語る。運転手たちは、生徒を安全に送り届ける責任があり、「生徒の誰にもけがをしてほしくない。そのための最も良い方法は自分が運転しないことだ」と話すのだという。
DOEは、7月末の時点で、スクールバスの運転手は約226人が不足していると発表している。パンデミックの間、学校がバーチャル学習を優先して閉鎖されたため、多くの運転手が他の仕事に就いた。また、ほとんどの運転手がパートタイムであること、ハワイのスクールバスに必要な商用運転免許証の追加資格を取得するのが難しいことも、運転手不足に拍車をかけている。
運転手不足によりDOEは先月、オアフ島の高校10校とカウアイ島の4校のバス路線の一部または全ての運休を発表した。バスを利用する推定1400人の生徒は、州・郡のプログラムである無料パス「エクスプレス」を使って公共バスを利用するよう奨励されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.14)