ホノルル高速鉄道 建設中駅構内に侵入者 関電などの危険も
8月2日夜、4人の若者がフェンスをよじ登り、建設中のホノルル高速鉄道の新しいハラワ・ステーション(アロハ ・スタジアム)の駅構内に侵入するという事件が起こった。
設置されていた防犯カメラには、10代もしくは20代とみられる3人の女性と1人の男性が、ホームを歩き回り、ベンチに座ったり線路をみている様子が映されているが、何かを盗んだり、落書きをしたり器物破損などの行為はなかった。
しかし、一歩間違えたら生命の危険にさらされていたかもしれないとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
8月2日午後9時42分に4人の若者が駅構内に侵入し、4分後には不法侵入の警報が警察に通報された。
4人はその後15分から20分ほど構内にとどまっていたが、警察が到着した時にはすでにその場から立ち去っていたという。
ホノルル高速輸送局(HART)は8月12日に、この事件を写真とビデオと共に発表した。
暫定CEOであるロリ・カヒキナ氏は「今回の侵入は死亡者が出たかもしれないほど危険な行為です。線路には列車を動かすための750ボルトの電力が流れている送電線が設置されています。昼夜を問わずに試験運転を行っているため、電力はいつもオンの状態です。もしこの送電線に接触したら、一瞬で感電死します」と述べている。
カヒキナ氏によると、今回構内に侵入した4人の若者について起訴するつもりはないが、2度とこの様なことをしない様にと警告している。
建設中のホノルル高速鉄道は20マイルの高架式鉄道で、現在完成までの予算は124億4,900万ドルとなっている。
完成すれば国内初の完全無人自動運転のメトロトレインシステムとなる。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.13)
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