ホノルル市議会は、9日(水)、アラモアナセンター近くに計画されているコンドミニアム・タワーについて、手頃な価格の賃貸ユニットを通常の2倍の期間近隣に提供するという条件付きで最終承認したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
「JLキャピタル」の関連会社が1フロアの商業ビルと331戸のコンドミニアムを建設するプロジェクト「1538カピオラニ・タワー」を提案し、議会は8対0で承認した。なお、同社は近隣の2つの敷地に101戸の手頃な価格の住宅を建設し、オアフ島の中央所得の80%までの世帯に60年間手頃な家賃を維持することが条件となる。
101戸のうち64戸は、タワー建設予定地から1ブロックほど山側にある765アマナ・ストリートのオフィスビルを改造し、ワンルーム36戸、1ベッドルーム20戸、2ベッドルーム8戸を建設する。1564カラカウア・アベニューにはさらに37戸が建設され、6戸の賃貸住宅がある2階建ての建物2棟が、1ベッドルーム24戸、2ベッドルーム11戸、3ベッドルーム2戸で再開発される。
なお、9日(水)の審議会の前に、労働組合「ユナイト・ヒア・ローカル5」のメンバーや支持者ら20数名がホノルル市庁舎の外でデモを行い、「高級デベロッパーはもっと寄付をすべきだ」、「1538カピオラニでは不十分だ!」と書かれた看板などで、プロジェクトによる公共利益の向上を訴えた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.10)