アラモアナ・センター 建築資材のリサイクル
アラモアナ・センターでは4軒のテナントが閉店をして工事が行われている最中だが、非常にユニークな試みも同時に行なわれているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
それは閉店する店舗からの建築資材のリサイクルだ。
アラモアナ・センターの中央から山側のターゲットへ向かう建物の3階部分にある隣り合う4店舗が閉店し、その場所にはイッツ・シュガーという名前の「お菓子のデパート」が11月に開店することになっている。
そのための解体工事が進んでいるのだが、その一部資材を再利用しようとしているのが地元の団体だ。
リユース・ハワイという地元の建築資材リサイクル非営利団体は、クッキーやアイスクリームを販売していたアロハ・コンフェクショナリー・ストア(6月閉店)から床木材やディスプレイケースを、台所用品やキッチン・アクセサリーを販売していたウィリアム・ソノマ(昨年10月閉店)からは換気扇や大理石のキッチンカウンター、キャビネット、床材などを、女性用アパレルのアン・テイラー(7月閉店)と子供服専門店のジェイニー&ジャック(今年初め閉店)からは、木枠のミラー、試着室のドア、棚やクリスタルのシャンデリア、その他の照明器具などを再利用のために解体から救っている。
リユースの代表であるクイン・ヴィトン氏によると、今回のプロジェクトは今までで最大なもので、救った床材だけでも一戸建て住宅2軒分に当たるという。
新品なら100ドルする3インチの合板の床下板さえ、40ドルで売れるそうだ。
ゴミとして土の中に捨てられようとしている建築資材がまだ再利用できるのだ。
リユースではカカアコにある倉庫で、このような建築資材や、家具、その他様々なものを販売している。
一部資材を再利用のために救い出すことは、単に解体するよりも費用がかかるが、税金控除の対象となる。
アラモアナ・センターのジェネラル・マネージャーであるジェイク・ウィルソン氏は「ハワイ州最大のショッピング・モールとして、地域社会のリサイクルとサステイナビリティ(持続可能性)に貢献するリユースのような地元団体に感謝します」と述べている。
新しい店舗となるイッツ・シュガーは2006年に設立されて、全米で100店舗以上を展開しているお菓子専門の小売業だ。
写真: Phillip B. Espinasse / Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.09)
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