ウミガメの保護を訴え、抗議活動
8月8日(日曜日)、ノースショアのラニアケア・ビーチでは地域住人とコミュニティーの活動家たちが集まって、観光客によるウミガメへのハラスメント(嫌がらせ)に対する抗議活動を行ったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
「最近本当にひどくなっています。昨日も、200人とか300人という人々が道を渡ってビーチに降りていきました。ウミガメに触ろうとしている人もたくさんいました」
抗議をしている人々によると、観光客が絶滅危惧種のウミガメを触るなどのハラスメント行為をソーシャルメディアに投稿するのは、観光客が多すぎるというもっと大きな問題の小さな一つの現象にすぎないという。
ププケアに住むブレイク・マックエルへニーさんは「ハワイ州の至る所で地域住民は、大挙する観光客の影響を受けています。大型バスが押し寄せて、観光客を乗せたり、おろしたり、交通渋滞を起こしているのです」と述べている。
ハワイ州当局は、絶滅危惧種に触ったりするハラスメント行為をする観光客について厳しく対応するというが、対応が十分ではないという人々も多い。
「DLNR(野生動物の保護を管轄するハワイ州国土自然資源局)に電話しています。ハラスメント行為をする人の写真も撮ってます。警察にも連絡しています。でも誰も何もしてくれません」とヘアラニ・ソノダ・パレさんは訴えている。
DLNRでは先月からビーチでのパトロールを開始しているという。
マックエルへニーさんは「ツアーバスがラニアケア・ビーチへ来ることをホノルル市が禁止すれば、ハラスメント行為はなくなります」と述べている。
観光業と州政府や市が絶滅危惧種へのハラスメント行為について、もっと観光客を教育すべきだという声も多い。
「カリフォルニア州からの観光客が、飛行機の中でビデオを見たけど、マンガみたいなもので、実際に何が起こっているのかという問題について何も触れていなかったと言っていました」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.09)
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