もし学校で銃乱射事件が起こった場合、どのような対応をすべきか?
教育現場からの要望に応え、すでに州内の公立学校の一部では「走る、隠れる、戦う(Run, Hide, Fight)」という訓練を行っている。
州教育局では、今まで要望のあった学校のみを対象としてきたが、要望が増えてきていることから、全校で必須とすることを検討しているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
連邦警察(FBI)は、「走る、隠れる、戦う(Run, Hide, Fight)」というアプローチ方法をオンラインで推奨している。
銃の乱射事件が起こった場合、まず現場から走って逃げることが最も効果的な対応手段だとしている。
もし、走って逃げることができない場合には、隠れて自分の周囲にバリケードを作る。
最後の手段が、攻撃者と戦うことだが、これは自らの命を守るためであって、決して正義感のために戦ってはならない。
「ブルー・ライン・ソリューション・ハワイ」は、主に元警察官と現職警察官や救急隊員が中心となって活動している会社だが、同社では、上下階へ逃げたり、机でバリケードを作ったりするなどの現実的な実践方法を交えて、この「走る、隠れる、戦う」対応法の講演を行っている。
訓練は、教師だけでなく、用務員やカフェテリア職員、事務職員など全ての学校関係者を対象に行われ、各校の状況に合わせて臨機応変に対応するという。
州教職員組合では昨年12月に、同社によるウェビナーを組合員を対象に行っている。
州教育局では6月に、84人の職員が「セイレム・カイザー生徒児童に対する脅威評価システム(Salem-Keizer Student Threat Accessment System)」の訓練に参加している。
このシステムは、1999年にコロラド州の高校で多くの犠牲者を出した銃乱射事件が起こった後、オレゴン州の教育委員会で開発されたもので、全米数百の学校区で採用されている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.8)