ハワイ島に住む16歳のマッティ・イナバさんはルービックキューブの達人だ。
マッティさんは、ルービックキューブを世界で最も速く解くことができる限られた人間のひとりで、ソーシャルメディアのアカウント「@TheCubingJedi」でその技を披露している。アカウント名は大好きなスターウォーズから思いついたという。
日本オープン・チャンピオンシップでも数度王座を獲得しているマッティさんは、最近行われたワールド・キューブ・アソシエーション北アメリカ大会で、見事チャンピオンに輝いた。
彼が最初にルービックキューブに触れたのは7歳のときで、YouTubeの動画を見ながら学んだという。
「1日中ルービクキューブをやっていました。すごく面白くて、毎日楽しみました」と語っている。
マッティさんがルービックキューブを操る速度は神業だ。
まず開始前に、どのように動かすのが最適かというアルゴリズムを全て確認し、始めるやいなや、あっという間に完成させてしまう。
「自宅では3秒01という記録を持っています。大会での公式記録は4秒27です」
北アメリカ大会のチーム戦では、3秒08の記録を出しているが、もしこれが個人戦だったら世界記録だったという。
マッティさんは現在、ハワイ・プレパラトリー・アカデミーの2年生で、野球やゴルフ、油絵を書くのが好きだという。
ルービックキューブの練習は1日に100回、さらに速くできるよう鍛錬しているという。
「スピードを上げるには、少しでも少ない回数で仕上げることが大切で、そのためには新しいアルゴリズムを考えなくてはなりません。それが違いを生むのです」
マッティさんの次の目標は、世界チャンピオンだ。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.5)