ワイキキのあるアパートにはエレベーターが1機しかなく、それが故障して動かないという状態が4カ月も続いていた。
今週に入って、やっと動くようになったとKHON2が伝えている。
修理は9月までかかると伝えられていた居住者は、喜びの声をあげている。
10階に住むロレイン・スルトさんは、「本当に嬉しいです。階段を使わなくて済むようになるのですから」と話した。
足を悪くしている4階のブダーさんは杖をついており、過去4カ月は悲惨だったという。
「最悪だったのは外に出られなかったことです。何週間も誰とも会わない生活でした。出かけるときには杖をついて階段を下りるので身体的に疲れたし、安全面でも不安でした」
エレベーターが長期間使用できず、また、管理会社の対応に不満だったことが原因で、引越していく住人もいたという。
アパートを管理しているサイラス・アセット・マネージメント社の弁護士は、「エレベーターが動くようになって嬉しく思っています。当社では数カ月にわたり、修理のためにオーティス社とやり取りを続けてきました。今回の修理の遅れは、世界的な半導体不足とサプライチェーンの問題によって引き起こされたものです。住民の皆さんには非常にご迷惑をおかけしました。賃料の一部を割り引くことにしました」と書面で述べている。
アパートの全世帯に300ドルの割り引きが与えられたが、4カ月間の不便さを考えると納得できるものではないという。
ハワイ障害者権利センターでは、今回エレベーターが使えなかったことで発生した配達費や犬の散歩サービス費用など、住人への払い戻しを求めている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.5)