ソマリアのスポーツ大臣は2日(水)、中国で開催された世界大学対抗戦に出場した同国代表の女子スプリンターが明らかにトレーニングを受けておらず、100メートルのレースを20秒以上かけてゴールしたことを受け、謝罪を表明するとともに、国内陸上連盟の委員長を停職処分にするよう命じた。
AP通信によると、青少年スポーツ省のモハメド・バレ・モハムド大臣は、20歳のナスラ・アブカル・アリ選手が1日(火)に成都で開催された学生試合の女子100メートルの選手に選出された経緯について、同省は関知しないと発表した。
同省は、ソマリア・オリンピック委員会に対し、国内陸上連盟のカディジャ・アデン・ダヒル委員長の資格停止を指示する声明を発表した。ナスラ・アブカル選手はダヒル委員長の親族であり、そのために出場する機会が与えられたという疑惑が浮上している。
また、ソマリアの大学連合は、公式チームとして中国にランナーを派遣していないと発表している。
ナスラ・アブカル選手の苦悶するほど遅い走りの動画がソーシャルメディアで共有され、モハムド大臣はソマリアにとって恥ずかしいパフォーマンスだったと語っている。
予選レースで、ナスラ・アブカル選手は他のランナーからすぐに取り残され、優勝者から約10秒遅れでゴール。最下位だったにもかかわらず、彼女はフィニッシュラインを通過するとき、空中で小さなスキップをしていた。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.4)