ハワイアン航空は3日(木)、一部のエンジンが点検のためリコールされたことを受け、今後数カ月のフライトスケジュールを変更すると発表した。
ハワイ・ニュース・ナウの報道によると、製造会社の「プラット・アンド・ホイットニー」社がPW1100Gエンジンをリコールしたことで、ハワイアン航空のエアバスA321neoに影響が出ているという。
ハワイアン航空は先週、エンジン点検のため5日(土)から31日(木)までカフルイ〜ラスベガス間の運航を一時停止すると発表したが、さらに9月より運休便が増えることとなった。
追加で運休が発表されたのは、以下の便。
- リフエ〜オークランド線:9月6日から12月14日まで
- ホノルル発サンノゼ行き(土曜):9月9日から2024年1月8日まで
- サンノゼ発ホノルル行き(月曜):9月9日から2024年1月8日まで
- カフルイ〜サンノゼ便:9月9日から2024年1月8日まで
ハワイアン航空の社長兼CEOであるピーター・イングラム氏によると、プラット・アンド・ホイットニー社で2015年から2021年の間に製造されたエンジンは、他の航空会社から得たエンジン性能試験に関する新しいデータに基づき、「加速検査」を受ける必要があるとの連絡を受けたという。
同メーカーは、エンジンの高圧タービンディスクの一部を製造するために使用される粉末金属にまれな状態があり、エンジンに「微細な亀裂」がないか検査する必要があると述べた。
イングラム氏は、エアバスA321neoのエンジン5基が最初の検査に持ち込まれると述べた。しかし、それが必ずしも5機の使用停止を意味するものではないことを強調し、「できるだけ多くの飛行機を完全な形で飛ばせるように、エンジンを入れ替えることができる」と説明した。
今回のリコールにより、全世界で1000基以上のエンジンの返却と点検が必要となり、夏の旅行シーズンのピーク時に各航空会社にフラストレーションを与えることになるだろう。
ハワイアン航空は声明の中で、「影響を受けたお客様にはご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げるとともに、代替の旅行オプションについてメーカーと協力中である」と述べている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.4)