オアフ島の市職員の人手不足が深刻化しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
人員不足が原因で、一部の救急医療サービスが停止に追い込まれているという。
当局によると、7月31日(日)深夜から正午までの12時間のシフトで、6台の救急車が出動できない状況となり、その後、別の2台が正午から深夜までの残りのシフトで使われないままだった。
ホノルル市救急医療サービス局のクリストファー・スロマン副局長は、「できるだけ多くの救急車を稼働させられるように全力を尽くしています」と述べている。
しかし、問題解決は容易ではない。
ホノルル救急にとって人員不足は、パンデミック以前から何年も続いている問題で、一時的に拠点が閉鎖されるという事態に陥ることもある。
「時にはまだ悪い状態になりますが、先週日曜に発生した状況は受け入れられるものではない」とスロマン氏は述べた。
31日の状況は、元々予定されていた休暇と当日の病欠などが重なった結果だが、現時点で救急サービス局における欠員は26人となっている。
この1年間で40人を雇用したが、この間42人が、より高収入の仕事に転職するために退職しているという。
市は、職員が不足していることを認識しており、救急医療や救命に関わる人材の採用は最優先課題だとしている。
スロマン氏は、市民に対し、緊急な場合には救急車の出動は問題がないことを強調しつつも、優先順位が付けられる場合があることを付け加えている。
「呼吸ができないという患者は、背中が痛むという患者よりも優先されます」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.4)