ハワイ島の山火事、75%鎮火
ハワイ島で8月1日(日曜日)に起こった山火事は5日目を迎えようとしている。
消火活動にあたっている当局によると、現時点までに4万エーカーから5万エーカーが焼けたが、75%が鎮火されたとしている。
また現在も燃えている地域は住宅地域や地域コミュニティから離れているため、直接的な被害はないだろうとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
8月3日夜の時点で、被害を受けているパーカー牧場では飼育している牛を救う方法を模索しながら、焼けてしまった3万エーカーの牧草地をどのように再生するかを検討しているという。
牛たちは別の牧草地に移動されており、今後どのように牧草地を再生し、かつ、牛たちに必要な水の供給を行うかが大きな課題だとしている。
アメリカ陸軍もヘリコプターによる鎮火活動を支援している。
ハワイ郡消防隊も含め、多くの人々が今回の鎮火活動に参加している。
ハワイ島消防署長のカズオ・トッド氏は「我々は24時間体制でこの消火活動に従事しており、消防隊員は疲労している。過去に経験したどの消火活動より大規模で、我々は全力で消火活動にあたっている」と述べている。
8月3日には全ての道路は再開しており、避難センターの設置は必要とされていない。
今まで報告された被害は、2件の住宅と数台の車両、及びおよそ100匹の動物だという。
ワイメアにあるハワイアン住民居住地ではクヒオ・ハレを開放して寄付センターを開設しており、ボランティアの人々がワイメア周辺の家庭に食事や生活に必要な物資を配達している。
募金活動も同時に行っており、オンラインでも受け付けている。
募金活動の詳細はこちらから。
ワイメア住民であるクムのマイカ・カモホアリイ氏は「我々はみんなできる限りのことをしており、消火活動にも参加している。飲料水ボトルの寄付については非常に感謝している。それらの水は消火活動にも役立っている」と述べている。
ハワイ郡では今回の火災による被害状況を報告するためのサイトを住民向けに開設している。
被害の報告はこちらから。
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.08.04)
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