米国食品医薬品局(FDA)は、7月31日(月)、ルピン・ファーマスーティカルズ社のエストロゲン/プロゲスチン配合の経口避妊薬「タイデミー(Tydemy)」のリコールを発表したとKHON2が伝えている。同局は、該当薬品の使用は妊娠の可能性を高める懸念があるとして、使用者に警告を発している。
FDAによれば、タイデミーは規格外であり、アスコルビン酸の検査値が低く、既知の不純物の検査値が高いためにリコールが決定したとのこと。対象ロットは、全米の卸売業者、ドラッグチェーンストア、通販薬局、スーパーマーケットで販売されていた。
今回リコールされるのは、以下の2ロット。
・ロットナンバー:L200183
有効期限:2024年1月
全国医薬品コード:68180-904-71(28錠入り)
UPC:368180904731
販売期間:2022年6月〜2023年5月
・ロットナンバー:L201560
有効期限:2024年9月
全国医薬品コード:68180-904-71(28錠入り)
UPC:368180904731
販売期間:2022年6月〜2023年5月
タイデミー利用者は、ただちに服用を中止し、薬剤師、医師または医療機関に連絡して代替治療を受けることが推奨されている。現在、このリコール商品に関連した有害事象は報告されていない。FDAによれば、アスコルビン酸の量が製品の有効性に影響を与える可能性があるため、製造元のルピン社は現在も回収を続けている。
このリコールについての問い合わせは、Inmar Rx Solutions, Inc. 866-480-8206(平日午前9時~午後6時、米国東部標準時間)まで。また、リコール対象薬品について副作用などがあった場合は、FDAのMedWatch有害事象報告プログラムに、オンラインまたは郵送(1-800-322-1088に電話でフォームを要請)、ファックス(1-800-FDA-0178)で報告することができる。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.8.3)