2021年のジェームズ・ボンド映画「ノー・タイム・トゥー・ダイ」の撮影で使用されたアストン・マーティンが、9月に行われるクリスティーズの競売にかけられるとフォックス・ニュースが伝えている。
1964年のアストン・マーティンDB5は1,000台しか製造されていないため、現在残っているものは100万ドル (およそ1億3,300万円) を超える価値があり、オーナーも決して手放そうとはしない。
そのため、映画の撮影には本物を使用できず、10台のレプリカがアストン・マーティン社によって製造された。
今回競売に出品されるのは、映画のためにのみ製造された10台のうちの1台で、2台のスタント (特殊撮影) 用の1台だ。
傷だらけの状態で、一見すると単なる古い車にしか見えない。
車体横の目立つ傷は、イタリアのマテラ市内でのカーチェイスの時にできたものだ。
ヘッドライトには、煙幕を発射するシステムや、偽マシンガンが装着されており、内部にはスタント用のシート以外に何も付いていない。
しかも、公道での走行は許可されていないという。
気になる値段だが、クリスティーズの予想では、200万ドル (約2億6,600万円) を上回るだろうという。
もう少し手頃な価格の車としては、同様にボンド映画で使用された1981年アストン・マーティンV8も出品されるという。
こちらは、公道で運転することができ、予想価格は70万ドル (およそ9,300万円)。
今回の競売の収益は、英国諜報機関で働いていた元諜報員を支援する団体を含む45の慈善団体に寄付されることになっている。
写真:Toby Parsons / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.2)
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