全日空 (ANA) では、今年春からハワイ便の需要が堅調に伸びており、7月にはファーストクラスとビジネスクラスがほぼ満席だったとKHON2が伝えている。
全日空の広報担当者によると、7月の乗客数は、昨年度と比べ6倍以上となったという。
同社では、8月6日から16日までの日本の夏の旅行ピーク時には、ハワイ便の90%近くの座席が埋まると予想している。
ANAホールディングス社が発表した6月30日までの第2四半期決算によると、状況は良くなっているようだ。
現在、日本では新型コロナ感染が増加しているが、国内線の旅行規制が緩和されたことと、海外からの入国規制も和らいだことから、予約は堅調に伸びている。
全日空は、2020年3月にハワイ便の運行を停止し、半年後の10月5日に再開している。
2022年4月から5月にかけてのゴールデンウィークには需要が少しずつ回復し、ツアー旅行も再開した。
同社の収益は、前年より伸びたものの、高い人件費により営業損失が大きくなっている。
7月1日からは、大型ジャンボ機A30、通称「ホヌ」も週2日、成田〜ホノルル間の運航を開始しており、また、羽田〜ホノルル間については週5日に増やし、ハワイ便の運航は、成田と羽田を合わせると週7日となっている。
その70%の座席が埋まり、ファーストクラスとビジネスクラスでは90%近くまで客足が戻ってきている。
同社では、過去10期連続で赤字だった四半期決算が、今期に黒字へ転換し、営業キャッシュフローは、パンデミック前に並ぶ1,000億円を超えたという。
しかし、ウクライナでの紛争のために、ヨーロッパ路線でキャンセルが出ていることと、自動車部品などの輸送需要が減少したことから、国際貨物輸送の需要が減少している。
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写真:Phuong D. Nguyen / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.2)