州の公立学校は8月1日(月)から新学期が始まった。
新学期開始を前に、新しい学用品を必要としている子供たちのために集められた品々が盗難に遭うという事件が起こったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
7月29日(金)、ハワイ島カイルア・コナにあるサルベーション・アーミー(社会福祉事業を行う慈善団体。救世軍とも呼ばれる)の倉庫から、恵まれない人々へ配布する食料や生活必需品、学用品270人分が盗まれていることが判明したという。
職員のひとり、ラグエル・サンチャゴさんは、「本当に悲しい出来事です。子供たちへの学用品が盗まれたのは大きな打撃です」
盗まれたのは、毎週配布している3,000ドル相当の食料品や高齢者のための生活必需品、1,000ドル相当の学用品、クーラーボックスなどだ。
倉庫には防犯カメラが設置されておらず、何者かが鍵を壊して中に侵入したという。
センサーで作動するライトは壊されていた。
バックパックなどの学用品は、地元の慈善団体からの寄付で、子供たちに配布される直前だった。
団体の1人は、「盗んだものは、せめて無駄にしないでもらいたい。燃やしたりゴミにしないでほしいと願っています。もし生活に困ってこのような犯罪に走ったのなら、必要な支援を受けて、今後は頑張ってもらいたいと願っています」と語っている。
配布できなくなった学用品については、再度集め、1週間後をめどに配る予定だという。
サルベーション・アーミーでは、食品、学用品、現金の寄付を募っている。
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写真:Ken Wolter / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.8.1)