ハワイ州観光局(Hawaii Tourism Authority:HTA)理事会は27日(木)、デスティネーション・スチュワードシップ・ブランチの設立、同局の財務および企画部門の昇格、人員拡充を含む組織再編を支持することを決議したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
HTAの最高管理責任者であるダニエル・ナホオピイ氏は、今後3カ月でデスティネーション・スチュワードシップ部門を設立し、カラニ・カアナアナ氏がチーフ・デスティネーション・スチュワードシップ・オフィサーとして新たに就任することを目指す移行計画をHTA理事会に提案した。カアナアナ氏は、後任者が見つかるまでの間、引き続きチーフ・ブランド・オフィサーを務める。
ナホオピイ氏によると、HTAはガバナンスの調査中であり、今後3カ月の間に、HTAの新体制に合わせてスタッフの役割を見直すという。また、HTAはデスティネーション・マネージャー、アイランドオフィス、セールスなど、外部契約しているサービスを内製化し、成果管理の強化も検討しているという。
もともとHTAはマーケティング組織として設立されたが、デスティネーション・スチュワードシップの方向に進んでいる。ナホオピイ氏は、「これまではマーケティングと経済開発を担当する人員と体制があったが、今はデスティネーション・マネジメントの役割が加わったので、マーケティングとブランディングを含むデスティネーション・マネジメントのより広いビジョンである”マラマ・ハワイ”をサポートできるように、人員がどのようにシフトし、変化し、体制が変わるかを検討する必要がある」と述べた。
HTAの理事会メンバーの中には、この計画のタイミングと世論に難色を示す者もいたが、最終的には投票者全員がこの変更を支持した。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.31)