ホノルル鉄道「スカイライン」が開通してから1カ月が経過した。スカイラインおよびザ・バスの運行を管理するホノルル市交通サービス局(DTS)によると、ザ・バスの到着時間は、定時の1分前から5分後までの間に到着する割合が71.6%ほどであるのに対し、スカイラインは10秒刻みでスケジュールを計る定時目標の達成率が98.5%と高い割合であることがわかった。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、今月5日(水)に有料乗車が始まって以来、スカイラインの乗客数は1日平均3000〜4000人だが、DTS局長のロジャー・モートン氏は、秋に学校が再開されると利用者が増加し、2023年末までには1日の利用者が約8000人になると予想しているという。
モートン氏は、現在開通しているイースト・カポレイからハラワまでの第1区間は、「人々の主要な目的地ではない」と認めている。しかし、ダニエル・K・イノウエ国際空港やミドル・ストリートなどの主要駅が開通するにつれ利用者が増え、最終的に鉄道が街まで開通する頃(現在の見込みでは2031年頃)には1日あたり8万5000人にまで増加することが予想される。同氏は、2026年までに、1日の乗客数は倍近い1万5000人ほどになるだろうと見込んでおり、「乗車率について明確な考えを持つ必要がある」と述べている。
モートン氏によると、今年度の学校開始時には、鉄道とバスの乗り継ぎがうまくいくよう、ザ・バスのルートとスケジュールにさらなる微調整が行われる予定だという。
また、州教育局(DOE)は8月より、9年生から12年生の公立高校生にHOLOカードとして使用できる学生証を提供し、来年5月まで無料でザ・バスとスカイラインに乗車できるようにする予定となっている。各パスは400ドル相当だが、発行には保護者の許可が必要だ。
DOEは、スクールバスの運転手不足によりオアフ島とカウアイ島の公立学校14校のバスの運行が一部または完全に停止されるため、スクールバスの代わりにザ・バスの利用を提供する「エクスプレス・プログラム」を発表している。エクスプレス・プログラムの詳細はこちら。https://www.hawaiipublicschools.org/ConnectWithUs/Organization/Offices/FacilitiesandOperations/Transportation/EXPRESS/Pages/default.aspx
なお、スカイラインの現在開通している9つの駅にはトイレがあるが、安全上の理由から施錠されており、一般向けに自由に使えるようにはなっていないが、モートン氏によると、必要な場合は駅員に解錠を依頼し、使用することが可能だという。
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