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【世界のこぼれ話】コーンフレークの生みの親 ケロッグ兄弟

朝食のシリアルとして誰もが思い浮かべるのはコーン・フレークだろうが、これを最初に作り出したのはケロッグ兄弟だ。

フォックス・ニュースがコーンフレークの歴史を伝えている。

アメリカ最大のシリアル製造会社であるケロッグ社がコーンフレークを発明したのは19世紀に遡る。

1894年、ウィル・ケロッグとジョン・ケロッグという兄弟が、世界で初めてのコーンフレークを開発した。

ケロッグ兄弟は、「栄養価が高くて健康に良い朝食」、「消化によく、アメリカ中流家庭が手軽に手に入れることができる朝食」としてコーンフレークを開発したと言われている。

当時、中流家庭の食事の選択肢は非常に限られていたために、多くのアメリカ人が消化の問題を抱えていたからだ。

2人が、まずミシガン州バトルクリークにある長期療養所の入院患者のためにコーンフレークを作ったところ、非常に好評だったため、2年後に特許を取得することになった。

しかし、その後、ウィルとジョンは仲違いをしてしまう。

味の改良のためにコーンフレークに砂糖をまぶすかどうかが喧嘩の原因だった。

ジョンは砂糖は必要ないと主張し、ウィルは甘い方が売れると言って譲らなかった。

結局、ジョンはシリアル製造から身を引き、ウィルがケロッグ社の初代社長となった。

バトルクリークは、ケロッグ社の創業地として、現在も本社が置かれている。

ケロッグ兄弟は、菜食主義のセブンスデー・アドベンチスト教会信者の家庭に育っており、コーンフレークは菜食主義者の食事としても適している。

写真:Shutterstock.com

(日刊サン 2022.7.29)

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