アロハ・スタジアムの建設の完成が当初の予定より遅れる見込みだとホノルル ・スター・アドバタイザーが伝えている。
28日(木)にスタジアム公団の月例会議が行われ、完成の遅延について発表された。スタジアムおよび隣接するエンターテインメント地区の建設を担当する企業の選出において、企業が建設計画を提出するまでに8カ月、その後、州が計画書を審査して発注先を決定するまでに4カ月かかるため、着工は早くても1年後となる見込みだという。
建設計画を企業に求める手続きも1カ月前に知事の承認が必要で、環境アセスメントも完了はしたものの、まだ審査が終了していない。
ビジネス経済開発および観光局(DBEDT)の局長で、スタジアム公団の役員でもあるマイク・マッカートニー氏は、「これらはすべて必要な手続きなのです。緊急なのは理解していますが、手落ちがないよう、きちんと進めていかなければなりません。皆さんにも理解してもらい、臨んでほしい」と述べている。
1975年に建設された旧スタジアムは、2020年12月に安全面の問題から使用すべきでないと判断されており、イゲ知事は今月初めに、3万席を擁する新しいスタジアムの建設予算として4億ドルを承認している。
予算は確保されたものの、現在の予定では、当初期待されていた2026年のアメリカンフットボールのシーズン開始までに間に合わない。
ハワイ大学運動部長であるデビッド・マトリン氏は、「もちろん、早ければ速いほうがいい」と述べている。
スタジアム公団役員のマイケル・ヤダオ氏が、企業が建設計画を提出するのになぜ8カ月もかかるのかと疑問を呈したところ、担当者は、「スタジアムだけでなく、様々なことが関係しているからだ」と答えている。
すでにスタジアムの建設の入札参加企業は3社、エンターテインメント地区建設の入札参加企業は2社に絞られている。
スタジアムとエンターテインメント地区は別々の企業によって建設されるが、スタジアム担当企業は、エンターテイメント地区とつなげることを考慮しなければならない。
月例会議では、スタジアム・マネージャーのライアン・アンドリュー氏が、旧アロハ・スタジアムのシートなどの記念品を、今年末から来年にかけてオンラインで競売にかける計画を発表した。
また、スタジアムの駐車場で大晦日のコンサートと花火大会を開催することが役員によって承認された。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.29)