【世界のこぼれ話】マクドナルド、旧マスコットのスピンオフ店舗を準備中 アメリカ
世界的なハンバーガーチェーンである「マクドナルド」社は、最近、かつてのキャラクターを復活させ注目を集めているが、新たに約30年前のキャラクターをモデルにしたスピンオフ・レストランのテスト営業の準備を進めているという。
CNBCが報じたところによると、クリス・ケンプジンスキー最高経営責任者(CEO)は、26日(木)の第2四半期決算説明会にて、マクドナルドは来年早々にも「CosMc’s(コスマックス)」と呼ばれるスピンオフ・レストランのテストを開始すると語ったという。
コスマックは、1980年代後半から1990年代前半にかけてマクドナルドの広告に登場したキャラクターで、乗り物型ボディスーツを装着したエイリアンだ。マクドナルドのマニュアルには、コスマックは「丸いスプートニクのような物体」の乗り物に、頭や腕、脚を収めることができると書かれている。また、コスマックは物事を文字通りにとらえ、「ヒップでユニークな地球のスラング(新旧両方)のミックス」で話すと付け加えられている。「楽しいことが大好きで、奇抜なこの宇宙人は、地球の習慣や言葉をほとんど誤解している。そのため、彼がいると楽しい混乱が起こる」
スピンオフ・レストランの詳細は明らかにされていないが、「奇抜」なものになるかもしれない。
ケンプジンスキー氏は、「コスマックスは、マクドナルドのDNAを受け継ぎながら、独自の個性を持ったスモールフォーマットをコンセプトとする」と述べ、これらの店舗は来年初めに「限られた地域のほんの一握りの場所で」テストされると付け加えた。詳細は未定だが、年末にはさらに情報が公開される見込みだ。
コスマックスは、マクドナルドが復活させた懐かしのキャラクターや商品の最新作である。同社は今年始め、紫色の不思議なキャラクター「グリマス」を復活させてキャンペーンに起用し、真新しい(そしてとても紫色の)ベリー・バニラ・シェイクがセットになったグリマス・バースデーミールを期間限定で販売した。このグリマスシェイクを飲んだ10代の若者たちが「死ぬ」、あるいは他の恐ろしい運命に見舞われるふりをする動画をシェアして拡散したにもかかわらず、このキャンペーンのおかげで同社の第2四半期の売上は驚くほど好調となった。
グリマスはこの数カ月間、いたるところで話題となり、TikTokの再生回数は30億回を超えた。ケンプジンスキー氏は、「このバイラル現象は、現在のマクドナルドのマーケティング力を証明している」と述べた。
近年、マクドナルドは象徴的なハロウィン・バケツや大人向けハッピーセットを提供しているが、これらはいずれも若い大人が子供時代に経験した現象にちなんだものだ。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.27)