交通量が増加する新学期スタートまで1カ月を切ったハワイ大学(UH)では、長年の駐車場問題が軽減されるかもしれないとKHON2が伝えている。
UHマノア校で駐車スペースを確保するのは、しばしば金脈を掘り上げることに例えられるほど困難になっている。同校学生のブリアナさんは、「運が良ければ駐車できることもある」と話す。また、大学院生のマシュー・スミスさんも同意し、「かなり早く登校しなければならない。2時間ぐらい前に来ないと停められない。ひどく長い行列になることもあるし、急いで教室に行くのは本当に大変だ」と語っている。
この問題に対処するため、2023年にUHで新たに導入される技術のひとつが、事前にオンラインで予約でき、午後の駐車料金が割引になる1日駐車パスだ。価格は4ドルで、このパスは学生とともに職員も利用できる。
UHコミュニケーション・オフィスのマーク・アラカキ氏は、この新システムの概要について、「モバイル非接触決済システムを導入することができる。決済スタッフもモバイルPOS端末を持つことになり、事実上キャンパス内のどこでも支払いができるようになる」と説明する。
この新システムは「パークハブ(ParkHub)」と呼ばれるもので、すでにノートルダム大学やテキサス州ダラス近郊のAT&Tスタジアムなどで導入されている。UHは、スポーツの試合がある日やイベント時、とくにローワーキャンパスの駐車場2900台分が満車になるUHフットボールシーズン中の交通渋滞や駐車場問題が大幅に緩和されることを期待している。
アラカキ氏は、「利用状況などのデータをリアルタイムで監視できるため、ゾーン20の駐車場が満車になったら、ホノルル市のパートナー機関に連絡し、イースト・ウェスト・ロードとドール・ストリートの信号を調整してもらうことができる。これによって、より多くの車をアッパーキャンパスの駐車場まで誘導することができ、次に、フリーウェイから降りて向かってくる経路の渋滞を緩和することもできる」と述べている。
学期パスの発行が増えることを熱望する学生も多く、学期パスを確保するのは競争率が高くなるだろうと言われているが、今後の変更に対して全体的に期待が高まっている。
ブリアナさんは、「駐車パスの導入によって待ち時間も少なくなり、ただ駐車スポットを見つけてクラスに行けばよいので、それほど急ぐ必要もなくなる」と付け加えている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.27)