ハイウェイを歩いている幼児を助けようとした女性が車で誘拐された事件について、アラバマ州当局は24日（月）、女性が誘拐は捏造だったことを自供したと発表した。

AP通信によると、カーリー・ラッセルさん（25）は13日（木）、ハイウェイの脇をさまよう幼児がいると通報した後、姿を消した。彼女は2日後に帰宅し、誘拐され車に押し込められたと警察に話していた。この失踪事件は全国的に注目を集め、行方不明のラッセルさんの画像はソーシャルメディアで広く拡散された。

フーバー警察署のニコラス・ダージス署長によると、24日（月）、カーリー・ラッセルさんの弁護士エモリー・アンソニー氏が誘拐はなかったという声明を出したという。ラッセルさんは誘拐されておらず、ハイウェイで幼児を見かけたわけでもなく、ずっと街にいて、一人で行動していた。

アンソニー氏は声明にて、「依頼人は、このコミュニティ、彼女を捜索していたボランティア、フーバー警察やその他の機関、そして友人や家族に対し、自分の行動を謝罪している。カーリーが自分の問題に取り組み、この問題で過ちを犯したことを理解し、前に進もうとしていることについて、どうか皆さんのご協力をお願いしたい。カーリーも皆さんに許しと祈りを求めている」と述べた。

フーバー警察は、ラッセルさんの話に疑念を投げかけてから5日後にこの進展を発表した。ダージス署長は、ラッセルさんが告訴される可能性もあるとし、彼女がいなくなった2日間、どこにいたかを調べているところだと述べた。「とても手の込んだやり方だった。911に電話するなんて」

ラッセルさんは、ハイウェイを彷徨っている幼児の様子を見に近づいた時、木の陰から出てきた男に連れ去られ、車と18輪トラックに乗せられ、目隠しをされ、家で監禁されたと刑事に語っていた。監禁されている間、女性が彼女にチーズクラッカーを食べさせたという。その後ある時点で、再び車に乗せられたがなんとか逃げ出し、森を抜けて自宅の近所まで走ったと語っていた。これらのラッセルさんの話について、捜査当局は、先週の記者会見で疑問を呈していた。