新車、中古車を問わず、車もトラックも不足している今、影響を受けているのは観光客だけではない。

マウイ島では多くの自動車販売ディーラーがほとんど在庫がない空っぽの状態だとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

カフルイのホンダ車を扱う販売ディーラー店の向かいで働いているジェイムズ・ミューサーさんは「普段ならピカピカの高級な新車が駐車場いっぱいに停められているのに、今ではほとんど車がありません」と述べている。

中古車販売会社の営業マンであるカイル・カンブラさんによると、世界的な自動車不足を引き起こしている原因としていくつか上げている。

「まず、車に搭載されている半導体の不足です。今の車には全てコンピューターチップが必要で、自動車の脳とも言えます。その製造が追いついていません。消費者は今すぐ車を手に入れようとしているので、その需要に製造が追いついていかないのです」

そして、住民が車を貸し出すために何台も車を購入していることも車不足の原因の一つだという。

レンタカー業界では車不足が深刻で、観光客はレンタカーをなかなか借りられない状況の中、TUROなどのアプリと通して個人が観光客に自分の車を貸し出すカーシェアリングに注目が集まり、現金を手に入れようと1人で何台も車を買う人々が出てきたのだ。

新車が手に入らない状態の中で消費者は中古車に目を向けるようになり、中古車市場も活況を呈しているという。

カンブラさんの会社ではこのような状況になるのを見越して年始から本土の競売に参加して中古車を購入し在庫として抱えている。