空港駐車場で車の盗難が多発
ダニエル・K・イノウエ空港の駐車場から車が盗まれるという事件が多発しているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
特にカーシェアリングの車の盗難が多いという。
1週間の間に7台の車が駐車場から盗まれており、そのうちの5台が観光客に貸し出されるためのシェアリングカーだった。
カーシェアリングとは、レンタカーと違い一般の個人が自分の車を他人に貸し出すサービスで、ウーバーのように管理する会社に登録しておくと貸したい人と借りたい人を結びつけてくれる。
車の鍵を入れるロックボックスが取り付けられているために、駐車場で見つけようと思えば簡単に見つけられる。
通常は、到着した観光客がそのボックスから鍵を取り出して運転していくのだが、犯罪者はそのボックスを壊して中に入っている鍵を使って車を運転して行ってしまうのだ。
ショーン・フラッツィーニさんも7月9日に自分の白いレクサスをロックボックスに鍵を入れて駐車場に停めておいた。
借りる予定の観光客には車の場所を教えておいたのだが、到着した時には車はすでに消えていたという。
盗難届を警察に提出して数日後に車は発見されたのだが、タイヤや部品は取り外されて、内部も外部もボロボロに壊されており、もう乗れる状態ではなかった。
もっとショックだったのは、空港駐車場の警備体制だった。
防犯カメラが作動していなかったというのだ。
「空港駐車場は1日20ドル取るんです。それなのに防犯カメラも作動していなかったなんて、不安というか、非常に残念です」
駐車場を管轄するハワイ州交通局はハワイ・ニュース・ナウからの質問に対して「空港駐車場の警備については現在の夏の旅行シーズン中にはパトロールを強化しています」と回答したが、防犯カメラの状況についてのコメントはなかった。
最近のレンタカーの不足と観光客増加でカーシェアリングが普及し、一般の人々が現金を手に入れる機会も増えたが、泥棒たちも同様だということらしい。
写真: my_ photos _ Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.22)
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