6月12日(月)にオアフ島ノースショアで生後4カ月のハワイアンモンクシール「ホオマウ・レフア」が死亡した状態で発見されたことについて、米国海洋大気庁(NOAA)は、20日(木)、剖検と病理組織検査の結果から、犬に襲われて死んだ可能性が高いと発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
NOAAは、オンライン投稿にて、「彼女(ホオマウ・レフア)の頭部とヒレの周囲に見つかった刺し傷は死亡前に発生したもので、犬に噛まれたのと同じ大きさであることが確認できた。体内の出血も犬に襲われた時に揺さぶられたものと一致した。トキソプラズマ症を含む基礎疾患の証拠は見つからなかった」と述べている。
NOAAによれば、犬に襲われすぐに死亡に至らなかったとしても、その結果としてモンクシールが死亡したり、犬ジステンパーなどの病気に感染する可能性があるという。
NOAAは声明の中で、ハワイアンモンクシールや他の固有の野生生物を守るために、州全体のペットオーナーに「リーシュ法」を守るよう呼びかけている。「よく訓練された犬でも、モンクシールを見るとコントロールが難しくなる。安全が鍵であり、関係者全員への危害を防ぎたい。モンクシールは体重が600ポンド(約272キロ)以上にもなり、大きな犬歯を持っている」。
ホオマウ・レフアは2月23日(木)に母親のレイ・オラから生まれた。彼女が最後に観察されたのは6月6日(火)。6月12日(月)に死亡しているのが発見された場所と同じ沖合で泳いでいた。
当局は、リーシュに関する法律違反を808-643-3567(DLNR)または無料のDLNRTipアプリで報告するよう呼びかけている。モンクシールの目撃情報は、NOAA海洋野生生物ホットライン(888-256-9840)までご報告を。
シェアする
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.21)