【ハワイニュース】新ルール 軽犯罪の再犯逮捕者は釈放せず拘置所で勾留後に翌日裁判所へ出廷
ホノルルのリック・ブランジャルディ市長は18日(月)、オアフ島内で軽犯罪を繰り返す犯罪者の減少を目的として導入される新しいルールを発表した、とハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
新たなルールの下では、月曜日から木曜日までに軽犯罪で逮捕された再犯者は釈放されずに留置され、翌日に裁判所に出頭することとなる。
これまでは、軽犯罪で逮捕された場合、設定された日時に裁判所に出廷する誓約をすればすぐに釈放されていた。
このルール変更は、ホノルル市の検察と警察、裁判所、実業界からの代表者によって行われた、ブランジャルディ氏の言う「歴史的な」会合で決定されたという。
ブランジャルディ市長は、「オアフ島では、何度逮捕されてもすぐに同じ場所に戻って社会に害をなす犯罪者がいることが、大きな問題となっています。一部の特定地区ではその傾向が顕著で、ワイキキやチャイナタウンなどにおける犯罪の減少を目的として、このルールが施行されます。これは、ホームレスの中に隠れているが、実はホームレスではない犯罪者の摘発に大いに役立つものです」と述べている。
ホノルル市検察官のスティーブン・アルム氏は、新しいルールにおける大きな問題は精神疾患のある容疑者だという。
同氏は、検察としては、出廷する逮捕者を午前中に取り調べ、必要であれば精神疾患の鑑定のために医療施設へ送るべきだと裁判所で主張できるようにしたいと述べている。
この新ルールの有効性については、一部から懐疑的な声が上がっており、また、すでに過密状態にある拘置所がさらに逮捕者で溢れるのではないかという懸念の声もある。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.7.21)