ワクチン未接種者間を中心にコロナ感染数が増加傾向
ハワイ州におけるコロナ感染傾向の増加が止まらず、7月19日で連続5日間3桁のままという状況だとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ州衛生局は19日の感染数を132件と発表し、その内全体の20%にあたる27件は子供だったという。
入院患者数も増加しており、コロナ検査を受けて陽性という結果を受け取った人の率も同様に増加した。
しかし、州およびホノルル市では現時点で緩和した規制をもとに戻すことは考えていないと発表している。
デービッド・イゲ知事は「直近の数値を注意深く見ており、7日間平均が100を超えるのではないかと懸念しているが、重篤症状患者や人工呼吸器を必要とする患者数は増加してはいないので、医療機関は危機的な状況に至っていない。ハワイ州の人々に対しては、マスクを着用し手洗いなどの対策を怠らないようにしていただきたい」と述べている。
ホノルル市長のリック・ブランジャルディ氏も、経済再開計画の第5段階にある今の状態を第4段階に戻すことは考えていないという。
「ワクチン接種を受けていない人々の間で感染が広がっている。まだ接種を受けていない人は一刻も早くワクチン接種を受けるようにしてほしい」
保健局によると、7月4日の独立記念日のお祝いで集まったことが感染増加の一因と見られているが、ラスベガスなどアメリカ本土に旅行に出掛けた人々が感染して戻ってきているケースも見られるという。
また、ワクチン接種を受けることができない12歳以下の子供たちの感染も増えてきている。
子供たちを感染から守るためには、子供がいる家庭の大人がワクチン接種を受けることが重要だ。
最近の感染は感染力が非常に強いとされているデルタ変異株が多いとされているが、ワクチンはデルタ変異株にも有効だと言われている。
7月19日時点でハワイ州人口の59.3%がワクチン接種を完了している。
ワクチン接種を奨励するための懸賞キャンペーンも懸賞金を加えて第2回目を開催中だ。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.20)
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