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【ハワイニュース】クニア・ビレッジで水道水の飲用が再開

オアフ島中部の農業地域であるクニア・ビレッジでは、飲料水を供給していた2つの井戸から今年初めにPFASと呼ばれる化学物質が検出され、水道水の飲用が禁止されていたが、ようやく飲用許可が降りたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

クニア・ビレッジには約650人が住んでいる。保険当局は数カ月前から水道水を飲料水や料理、歯磨きに使用しないよう勧告していた。

いわゆる永遠の化学物質への長期的な暴露は、特定の癌やその他の健康問題のリスクを高める可能性がある。米国環境保護庁 (EPA) は、飲料水に含まれる化学物質を厳しく制限する方向に動いている。

クニア水道協会 (Kunia Water Association) PFASの検出後に2つの井戸を閉鎖し、陸軍は4月、スコフィールド・バラックス、ウィーラー陸軍飛行場、ヘレマノ軍事居留地に供給している井戸からこの地域への水の供給を開始した。

クニア水道協会のステファニー・ウォーレン会長によれば、この地域に供給されている配水システムは2カ月以上にわたって洗浄され、最新の調査水はクリーンであったという。同氏は、今月初めにはコミュニティは水を飲むことを再開できると告げられたと語った。

クニア・ビレッジがここ数カ月で直面した問題は、米国中で繰り広げられている。

水道システムにPFASの陽性反応が出た場合、EPAが提案する制限数値をクリアするために水処理または新しい水源を開発するための高価な選択肢を検討することになる。なお、EPAの制限数値は年末までに最終決定される可能性がある。

クニア・ビレッジの飲料水システムは安全と判断されたが、協会はまだ長期的な選択肢を見つけようとしている。

灌漑用に確保された2本のパイプラインのうちの1本を通して飲料水が供給されているため、農地に水を供給する能力に支障をきたしているという。

ウォーレン会長は、新しい井戸を掘るか、既存の井戸水のPFAS除去処理をするか、新しい水道管を設置するかを検討していると述べた。

州保健局 (DOH) 1月、同ビレッジに飲料水を供給していた2つの井戸のうちの1つから、パーフルオロアルキル物質とポリフルオロアルキル物質の頭文字をとったPFASが検出されたと発表した。

そして4月、DOHはもう1つの井戸からも微量ながら汚染物質が検出されたと発表した。

ウォーレン会長によると、汚染物質のレベルが低い方の井戸は、現在も灌漑に使用されているという。なお、PFASの汚染源はまだわかっていない。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.7.19)

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