ハレイワに押し寄せる観光客 ウミガメに嫌がらせも
観光が再開されたハワイでは多くの観光客が訪れているが、ハレイワにあるプアエナ・ポイント・ビーチのような今まで知られていなかったスポットにも人々がやってくるようになったとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
この小さなビーチではウミガメたちを見ることができるということで観光客が集まってくるのだ。
オアフ島ノースショアの住民で作っているノースショア地域協議会の代表であるキャサリン・パヒヌイさんは「交通渋滞がとてもひどい状態です。ツアーバスがやってきて、大量の観光客をおろして行きます。もう住民が家族で出かけるような場所ではありません」と嘆いている。
日曜日の午後、プアエナ・ポイント・ビーチの駐車場にはおよそ10台のツアーバスが停まっていた。
パヒヌイさんは「私たち住民のために少し残されてもいいんじゃないかしら?ハワイ中の小さなビーチの全てが観光客に奪われてしまうなんて、不満を感じます」と述べている。
今まではウミガメを見ることができるビーチとしてラニアケア・ビーチが有名だったが、あまりにも渋滞がひどくなったためにツアー会社が避けるほどになったという。
ハワイ・タートル・ツアーを運行しているマイケル・ジッカスさんは「ラニアケアには行きません。混み過ぎだからです。プアエナも今までは知る人ぞ知るというスポットでしたが、今ではもう誰でも知っている場所になりました」と述べている。
問題は住民の生活の質の問題だけでなく、ウミガメの安全も脅かされているという点だ。
パヒヌイさんは「観光客はウミガメに対して敬意を払っていません。子供がウミガメに乗ろうとしたり、触ったり、一緒に写真を撮ろうとしたりして、連邦法で規制されている距離を保っていません」という。
ハワイ州観光局では先週金曜日に海洋野生動物に対する嫌がらせを防止するための注意喚起を発表している。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.19)
シェアする