閉鎖と知っても…ハイカー後を断たず
インターネットでマウナウィリの滝(マウナウィリ・フォール)と検索すると、一番最初に出てくる結果は「トレイル閉鎖」というものだ。
ハイキングトレイルの入り口はハワイ州によって先週閉鎖されて、およそ2年間の予定で改修が予定されている。
トレイルの入り口は静かな住宅街の私有地で、その土地の所有者はハイキングにやってくる人々に閉鎖を伝えるために警備会社に警備を依頼したとKHONが伝えている。
ハイカーがトレイルに侵入しないようにと警備を依頼されたランディ・ハートネット氏によると「インターネットに一時閉鎖と出ているので、私がやってくる人々にそれを伝えると、ほとんどの人たちはすでに知っているのです。それでもとにかくやってくるのです。1日におよそ100人ほど追い返していますが、だんだん少なくなってきてはいます。多分情報が広がっているのでしょう」という。
周辺住民であるクリス・ナカマツさんは「10〜12年の間にソーシャルメディアのおかげですっかり有名になってしまい、あまりにも多くの人々が押し寄せるようになりました。週末には1,000人を超える人々がやってきました。この周辺の道路もトレイルも、そのような人数を収容できるようになっていません」と述べている。
トレイル入り口の土地所有者であるHRTレアルティに対してはホノルル市も駐車場などの施設を建設するよう長年求めてきたが、やっと「文化的考古学的に価値のある場所を保存する」ということで合意した。
クリスさんによると、ハイカー達は住宅の出入り口をブロックするように違法路上駐車をしたり、ゴミを庭に投げ捨てたり、庭のホースを許可なく使ったりしてきたという。
「観光が再開して多くの観光客がハワイに押し寄せてきている今、閉鎖はベストなタイミングで行われました。このバレーだけでなく、オアフ島、ハワイ州の島々の自然を守るためには対策が必要です」
ホノルル警察も周辺のパトロールを強化しており、住民達も見回りや通報を行っているという。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.19)
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