下水道システムの改修工事
ハワイの下水道は老朽化しており、2010年には環境保護団体であるシエラ・クラブ、連邦政府、ハワイ州及び市当局との話し合いにより、数百億ドルをかけてオアフ島の下水道システムの改修が決定している。
それから10年あまりの改修工事が島内のあちらこちらで行われ、すでに340億ドルが費やされている。
工事は今年6月30日までに完成する予定だったが、ここきて完成予定は2021年8月に延長されたとKHONが伝えている。
ディリンハム・ブルバードとノーススクール・ストリートの間の一帯の下水システムであるワイアカミロ下水プロジェクトが、大きな抗議運動や汚染土壌の処理、交通整理を行なう警察官の手配が困難なことなどから工事が遅れていることが原因だ。
しかし今までの工事の結果は数値で現れてきているとカーク・コールドウェル市長は述べている。
2006年には200件の下水道汚染があったが、2019年には31件と大幅に減少し、今年に至っては13件である。
ホノルル市では、全長2100マイルの下水道管、72箇所のポンプステーションがあり、毎日1億ガロンの汚水が処理施設に運ばれて処理されている。
来年夏に完成する下水道管の改修工事が完成すると、次は、オアフ島にある2箇所の下水処理施設の改修工事へ移行する。
ホノウリウリにある下水道処理施設はすでに昨年から改修工事が始まっており、2024年に完成する見通しで、サンドアイランドにある下水道処理施設は2035年に改修工事が完成する予定である。
(日刊サン 2020.7.17)