公立学校 学校給食を無料に
ハワイ州教育局は7月15日に、ハワイ州にある公立学校257校に通うすべての児童生徒に対して2021年度に限り朝食と昼食を無料で提供すると発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
この措置は、現金のやり取りの際に児童生徒とキャッシャー係との間に十分な社会的距離をとることが困難だという観点から、学校のカフェテリアで食事の際の支払いを止めることで新型コロナウィルスの感染拡大を最小限に抑えることを目的とした連邦政府農務省の方針に従って、全国的に行われるものだ。
この措置にかかる費用については、連邦政府が州政府に支払いをすることになっている。
もうすぐ始まる新学期用にまだ食事券を購入していない保護者たちは、何もする必要はない。
すでに購入してしまった家庭については、再来年用に持ち越すことも可能だし、学校に連絡をして払い戻しを請求することも可能だ。
児童生徒は通学している学校でのみ無料で食事ができ、朝食昼食以外のスナックやその他の食べ物については通常の料金が発生する。
教育長のクリスティーナ・キシモト氏は「すべての家庭は学校給食の費用を支払わなくてよいのです。ハワイの住民にとって今まで困難な時期でしたが、この措置は家庭にとって経済的な救済となる一方、感染抑止という安全対策にもつながります。児童生徒の安全は私たちの最重要課題です。特にクラスでの授業が再開される中で、生徒たちにとっても給食を提供する人々にとっても安全で効率的なものとなるでしょう」と歓迎している。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.16)
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