火事犠牲遺族、ペット安全プロジェクトを開始
火事災害の安全と復興を目的とするコミュニテイ・コクア財団は、火災時のペットの安全について啓蒙するためのプロジェクトを開始する。
4人の死者と1億ドル以上の損害を出した高層コンドミニアムのマルコ・ポーロの火事で亡くなったマルチーズのエディから、このプロジェクトは「エディ・プロジェクト」と名付けられたとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
4年前、アラワイ運河沿いのマルコ・ポーロで火災が発生して、その火事で亡くなった犠牲者遺族によって設立された火災安全を目的とする非営利団体の最初の取り組みとなる。
2017年7月14日に起こった火災ではブリット・レラーさん(54歳)、母親のジーン・ディリーさん(87歳)、ジョアン・クワタさん(71歳)、マリリン・ギーソンさん(81歳)の4人が亡くなっている。
ホノルルにおける最悪の高層コンドミアム火災となったが、ブリット・レラーさんの14歳のマルチーズのエディも亡くなっている。
レラーさんの遺族は、最期の時まで飼い主と共にいたエディは本当に大切な家族の一員だったと述べている。
この団体の代表を務めているフィル・レラーさんは火災で兄と母を失ったが、「この悲劇から何かいいことを、まさに悲劇の灰の中から何かを作り上げたいと思っています」と述べている。
このプロジェクトでは、火災の際の避難計画にペットを入れるように飼い主への啓蒙を行う。
ペットに関する火災安全の情報の無料提供とともに無料のシールも配布する。
このシールを窓や玄関に貼っておくと、火災の際に駆けつけた救急隊員に対してペットが家の中にいることを教えることができる。
また、火災被害者に対して必要なケアやペットの保護の手助けを行う。
活動の詳細についてはこちらから。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.14)
シェアする