ハワイアン・モンク・アザラシに触れた夫婦、謝罪
ルイジアナ州からやってきた夫婦がハワイ旅行中に絶滅危惧種であるハワイアン・モンク・アザラシに触れたビデオが炎上し、謝罪と罰金を支払うことになったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
夫であるステファンさんと妻レイキンさんは殺害の脅迫も受けているため、苗字は公表されない。
レイキンさんのTikTokアカウントに投稿されたビデオを見つけたハワイの住民が、自分のインスタグラムでビデオと非難の言葉を投稿したことから夫婦に対する非難が始まり、7月12日の朝までに37,000回も再生されている。
ステファンさんは「私たちは本当に申し訳ないと思っています。私たちはハワイもハワイ文化も愛しています。誰かを怒らせようと思っていませんでした」とインタビューで答えている。
その問題となったビデオには、妻のレイキンさんがカウアイ島のビーチで寝そべっているハワイアン・モンク・アザラシに触ると、アザラシが頭をもたげ手を払い除け、レイキンさんが叫んで逃げる様子が撮影されている。
夫婦はマウイ島で結婚式を挙げて、新婚旅行としてカウアイ島を訪れていた。
「ハワイアン・モンク・アザラシが絶滅危惧種であることも、触ってはいけないことも知りませんでした。でも言い訳はできないことはわかっています」
アメリカ海洋大気庁水産局の太平洋諸島地域事務所の報道官であるステファニー・グティエレス氏によると、担当局がこの一件についてすでに調査を始めており、7月11日には夫婦と連絡を取って罰金を課したと述べている。
罰金の金額は公表されないという。
「私たち夫婦は地元の皆さんに心から謝罪します。人々や、その文化、ライフスタイルを軽視するつもりはありませんでした。本当に申し訳ありませんでした。私たちは動物を愛しているし、動物たちに対して危害を加えたり怖がらせるつもりはありませんでした。」と謝っている。
ハワイアン・モンク・アザラシに触ったり嫌がらせをすることは州法と連邦法によってCクラス犯罪とみなされており、違反者は最高5年の禁固刑と最高5万ドルの罰金となる。
2018年4月にカウアイ島に旅行に訪れたアラバマ州の男性はハワイアン・モンク・シールに触りウミガメにいたずらをしているビデオをインスタグラムの自分のアカウントに投稿して1,500ドルの罰金を支払うことになった。
ハワイアン・モンク・アザラシは絶滅危惧種保護法と海洋哺乳類保護法によって保護されており、たった1,400頭が生息しているとされている。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.13)
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