ユナイテッド航空のヒューストン発アムステルダム行きのフライトが、ビジネスクラスの迷惑な乗客によってシカゴに迂回させられる事件が起きたとガーディアンが伝えている。
フライトは9日(日)の午後4時20分(現地時間)にヒューストンを離陸し、飛行開始2時間後にはシカゴ空域に入っていた。飛行機は着陸するには重すぎたため、燃料を使い切るためにシカゴのオヘア空港上空を旋回した。
ユナイテッド航空は、声明にて、「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港発アムステルダム行きのユナイテッド20便は、乗客が暴れたために、オヘア国際空港にダイバートし、安全に着陸した。警察当局がゲートで航空機を出迎え、その乗客を飛行機から降ろした。同機はその後アムステルダムへ向かった」と述べている。
なお、フライト追跡サイトFlightradar24によると、この便は予定到着時刻から3時間余り遅れ、現地時間午後12時半にアムステルダムに着陸した。
航空関係者によると、ビジネスクラスの乗客が、食事の選択に激怒して問題を起こしたようだという。この困った乗客がどのような食事に腹を立てたのかは正確には不明だが、ユナイテッドのビジネスクラスの乗客には通常、3コースのフルコースに加え、他の機内食も提供される。
ユナイテッド航空は、機内食がパンデミック以前の水準に戻っていないという批判に直面し、昨年ビジネスクラス料金をアップグレードすると発表した。
連邦航空局は、手に負えない行為に対して乗客に罰金を科すことができ、1回の違反につき最高3万7000ドルで、1つの事件が複数の違反になる可能性がある。また、乗客は刑事告発される可能性もある。
国際航空運送協会(The International Air Transport Association)は今年初め、2022年に手に負えない乗客による事件が前年比で47%増加し、568便に1便の割合で事件が発生していると報告した。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.7.12)