食料補助フード・スタンプ書類、期限内に返送を
低所得家庭に州のヒューマン・サービス局から公的補助として支給されているフード・スタンプを受け取るには必要な書類を送る必要があるのだが、当局から送られた書類のほとんどが返送されてこない。
期限までに返送しないとフード・スタンプが受け取れなくなるため、このままでは数千人が権利を失ってしまうのではないかと当局が懸念しているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
新型コロナウィルス感染が拡大していた昨年から、連邦政府は補助栄養支援プログラムを受けている人々に対して通常行なわれていた資格審査と6カ月毎の再審査を免除していたが、この免除が今月に解除されたのだ。
この解除に伴って当局は2,200枚の再審査書類を送付しているが、たった700通しか返送されていない。
資格審査に至っては、15,000通の審査書類を送付したものの返送されてきたのは7,000通だという。
審査官のブライアン・ドノホー氏によると、これほどハワイにおける補助金申請人数が少ないのは異例だと懸念している。
「いつもであれば80%くらいは返送されてくるはずです。ところが今年は資格審査は50%未満だし、6カ月ごとの再審査も50%に満たない」
これらの書類が期限までに返送されないと公的補助は支給されなくなり、一度停止されると再度申請する必要があるため、再び受け取るまでの間補助が受けられなくなるのだ。
2019年6月には154,000人がフード・スタンプの公的補助を受け取っていたが、2020年6月には26,000人増加し、今年6月時点ではそれからさらに51,000人増えて205,000人が受け取っていた。
パンデミックに間に新しく補助を受け始めた人々は、資格審査や再審査が必要だというシステムを知らない人もいるという。
当局ではオンラインで申請できる電子版とともに紙で提出する用紙も用意しており、多様な言語でも対応できるように言語対応も行なっている。
もし手元にヒューマン・サービス局からの書類が届いているのであれば、今すぐ返送することが必要だ。
写真 : Jonathan Weiss / Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.12)
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