コロナ感染数、2日間連続3桁
今まで減少傾向にあったハワイ州におけるコロナ感染件数が、7月10日と11日連続して100件の大台を超えたとKHONが伝えている。
2日連続して3桁の感染数は5月の初め以来初めてのことだ。
土曜日には114件、日曜日には102件というこの数値について、ジョッシュ・グリーン副州知事は「7月4日の独立記念日の連休に人出が増加したことが原因だと思う。これ以上拡大しないことを願う」と述べている。
州衛生局では、感染力が非常に強いと言われているデルタ変異株がハワイ州内でどれだけ検出されたのかなどについての詳細な情報を今週中に発表する予定だ。
デルタ変異株はその他の新型コロナウィルスと比べて感染力が強いとされているが、より重篤な症状となるかどうかについてはまだ不明だ。
しかし州当局ではワクチン接種を完了している人が感染した場合には入院を回避することができるだろうとしている。
先週の金曜日に衛生局長であるリビー・チャー博士は、6月にコロナに感染して重篤な症状となり入院した人々の96%はワクチン接種を完了していたなかったと発表している。
「デルタ変異株は非常に感染力が高いので、ワクチン接種を受けていない人々の中で感染が広がります。(持病や年齢制限で)ワクチン接種を受けられない人や受けたくない人は、今までよりもずっとコロナに感染する危険があります」とハワイ・パシフィック・ヘルスの小児科医であるメリンダ・アシュトン医師が述べている。
「子供たちはコロナに感染しないと思っている人がいますが、子供も感染するのです。ただ子供たちは重篤な症状になりにくいので、それは素晴らしいことですが、中には重篤な状態になる子供もいるのです。家族がワクチン接種を完了している家庭はすでに子供たちを守っていることになりますが、それでも2歳以上の子供たちにはマスクを着用させてください。そして一緒に遊ぶ環境に十分注意してください。一緒に遊ぶ子供はワクチン接種をしていない家庭かもしれません。屋内で遊ぶよりも外で遊ぶ方が安全です。ワクチン接種を完了していてもコロナに感染することはあります。ワクチンで重篤な症状にならないとしても、家族内の高齢者や子供に感染させることになります」
アメリカ食品医薬品局(FDA)は12歳未満の子供に対するワクチンを秋には承認すると言われているが、まだ詳細は発表されていない。
写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.07.12)
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